血液疾患の治療の進歩は目覚ましく、半世紀前は不治の病、と言われていた疾患でも現在では治癒が可能になってきました。同種移植は、その中で最も強力で多くの疾患が対象となり得る一方で、乗り越えなければならない副作用や合併症が多くあります。移植が必要な患者さんのほとんどが移植を受けることができる時代になりましたが、どのような方が選択すべき治療なのか、その実際と成績、将来展望も含めてお伝えしたいと思います。