2021年 11月 20日

成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)

ATL治療への取り組み

ATLは、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)が原因で発症するT細胞腫瘍です。様々な臨床症状を呈し、抗がん剤治療に抵抗性です。造血幹細胞移植療法が、ATL患者に治癒をもたらす可能性のある治療法として登場しましたが、病状や年齢制限で実施困難な場合もあります。今まで取り組んできた治療開発や新しい治療についてお話しします。

講演者:宇都宮 與
司会:古賀 真美
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宇都宮 與
うつのみや あたえ
今村総合病院 名誉院長兼臨床研究センター長・HTLV-1研究センター長
鹿児島大学病院、鹿児島県立大島病院、愛知県がんセンター、国立都城病院などに勤務後、1987年より公益財団法人慈愛会今村病院分院(現今村総合病院)に勤務しています。血液疾患全般の治療を行ってきましたが、特に南九州地方に多いとされるATLの診療に携わってきました。現在は、ATLの原因ウイルスであるHTLV-1のキャリア外来を開設しています。