成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)

HTLV-1感染とATL

TLはHTLV-1(ヒトT 細胞白血病ウイルス1型)の感染によっておこる血液がんでさまざまな血液がんの治療成績が改善していくなかでここ30年ほとんど治療成績の改善が見られていない予後の悪い疾患です。最近様々な新しい治療の取り組みが試みられて成果をあげつつあります。ATLに関する最新情報や、原因となるHTLV-1感染についてわかりやすく解説いたします。

講演者

内丸 薫 先生

東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授
東京大学医学部昭和61年卒。同大附属病院、同分院、茨城県立中央病院、公立昭和病院勤務などを経て、平成3年より東京大学第4内科助手、平成9年帝京大学第3内科講師、平成12年より東京大学医科学研究所附属病院血液内科助手となり、講師、助教授を経て、平成28年より現職の東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。専門は血液内科学。ATLの発症メカニズム、HTLV-1感染の病態解明に取り組むとともにHTLV-1無症候性キャリア対策にも取り組んでいる。